恒例!! ペナント予想!! 混戦に持ち込めるか?
FAとドラフトの問題点を取りあげているうちにペナントレースが開幕してしまった(笑)。で、今月はやや遅ればせながらも恒例のペナント予想に行ってみよう。ちなみに去年5月号での93年ペナント予想は…あえて触れないでおこう(笑)。
<セ・リーグ>
ヤクルトがかなり優位。中・横が追いかける。一発逆転なら神。巨・広は少し苦しい。
念願の日本一の座についたヤクルトが今年も優勝候補の一番手である事は間違いのないところ。投手陣で伊藤・岡林・加藤がやや出遅れ、ドラフト一位の山部も時間がかかりそう…とはいうものの、川崎・西村・伊東・荒木・石井・宮本に加えドラフト二位で入った斎藤がストッパーに使えそうなので山田も先発にまわせてまず充実の布陣。調子の波、という事を考えると伊藤らが梅雨時や夏に万全の調子で出て来れば、開幕時の出遅れがむしろプラス要因になるぐらい。これに古田を加えたバッテリー陣は間違いなくセ・リーグナンバー1。打でも吉田・広沢・ハウエル・池山の重量級打線は今年も健在で、飯田のオープン戦での不調が少し気になるものの総合力で他を圧しているのは間違いのないところ。ケガ等のアクシデントがない限りかなり高い確率でV3は達成できるのではないか。黄金時代の到来である。
今中・山本という絶対的な戦力を持つ中日。去年はこの二人で22の貯金を造った。今年も20は固そうなので、他の投手の踏んばり次第ではヤクルトを倒す事も可能だろう。小松・小島・佐藤・鶴田・ヘンリー・津野…といった右の先発陣に勝負がかかる。与田が復活すれば落合(または郭)とダブルストッパーが形成できるのだが。中村という主戦捕手がしっかりしているし、打でも落合のアナをさほど感じないくらい打線は充実しているので打倒ヤクルトの一番手はやはりここだろう。ただ、FA宣言した槇原・石嶺を取り損ねたのはいかにも残念だった。
駒田・波留・河原・スコットとFA・ドラフト・新外国人いずれもよい補強をした横浜。去年は三冠王をとりかねない勢いで打ちまくってたブラッグスがリタイヤすると同時に成績も尻すぼみになったが、今年はそんな事もなさそう。ウィークポイントは捕手で、主力投手がみな若くリード次第で結果が大きく左右されるだけに谷繁・秋元ではやや弱い。もっともバッテリーコーチの大矢がこのシーズンオフに二人をみっちり鍛えてあればまた別だが。守護神・佐々木のリタイヤは痛いが、去年も最下位から一気に首位をうかがうところまで突っ走ったように、若いチームゆえの瞬発力で飛び出せると思わぬ展開があるかもしれない。
ディアーと石嶺が加入し、野手は各ポジションで最もハイレベルな戦いが展開している阪神。去年こそ大不振だったとはいえ、あの八木すらスタメンの座が危ないほど。ただ、打撃優先のシフトを組むと一塁ディアー・三塁オマリー・左翼石嶺の守りはやや不安だが。投手陣でも中込が今期、葛西が夏まで絶望な上に湯舟・猪俣といった主力陣が軒並み出遅れていて苦しい。ただ、山崎・藪・竹内といった若手がこのチャンスを生かす事が出来ると面白い。中継ぎ・抑えがしっかりしてるだけに伸びる土壌はある。山田のリタイヤは痛いが。新庄・亀山・和田といった三拍子そろった選手がハツラツとしたプレーでチームを引っ張っていった時の阪神は強い。92年の再現があるかもしれない。穴に押すゆえんである。
巨人と広島は上位はともかく優勝は苦しい。若手の底上げと捕手の強化、がこのシーズンオフの目標だった巨人。しかし若手の元木・松井はケガでリタイヤ、吉岡は伸び悩み(オープン戦打率二割に満たず3/24に二軍落ち)で前者の目標は達成されず、主戦捕手となるべき吉原とドラフト二位入団の柳沢は故障で今期絶望…と後者の目標も達成されなかった。あれほど問題になった首脳陣の入れ替えもなされず、どうにも強調する材料がない。斎藤・桑田の復調しだいで上昇する余地はあるが…。落合しか話題に出来ない寂しさ。広島は投手の絶対量がいかにも足りない。佐々岡は去年のような事はないだろうが、川口・北別府といったベテランがローテーションの主軸に来ざるをえない苦しさ。大野にしても今年で39歳で無理はきかない。打つほうでは前田・江藤をはじめ他チームを上まわるラインナップが組めるのだが。
<パ・リーグ>
選手の移動が大きくて読みにくいがやはり西武がリード。以下は一線。
素っ気なくて申しわけないのだが、全体的に西武ばかりが目立つここまでである。ただでさえ強力な投手陣に村田が加わり、石井丈・工藤・郭・渡辺・新谷・小野…と文句なし。潮崎・杉山が出遅れているが開幕までには間に合うだろう。攻撃面でも鈴木健・垣内といった若手が力をつけ、佐々木や新外国人選手とともにポスト石毛・辻・平野の新チームの骨格づくりをしながら勝つ、といったむずかしいテーマを両立させているようにみえる。弱点がみつからないのがにくらしい。強いていえば伊東に続く捕手が不在な点で、彼に大きな故障が発生した時にはひと波乱あるかもしれない。
これを追うチームだが、日ハムはただでさえ厚いとは言えない選手層なのに故障者が続出してどうもパッとしない。昨年の成績は”大沢マジック”で各選手の能力が目一杯引き出されたもので、今年さらにどの位上積み出来るか疑問である。一歩まちがうと大きな転落もありそうだ。オリックスは監督に”勝負師・仰木”をむかえたが、石嶺をFAで失い、タイゲイニー・高橋智が故障で開幕絶望というのはいかにもつらい。野田・星野・長谷川という三本柱がしっかりしてるので大崩れはないと思うが、チームの特長を最大限引き出して戦うタイプの監督にとってその引き出すべき味がないのは…。戦力がととのうまでどうやりくりするか。逆に選手の能力は十分なのに、首脳陣の無能さで戦力が引き出せないのが近鉄。球団がクビにした立花トレーニングコーチと主力選手が個々に契約を結んでいるようでは…。野茂・赤堀と軸になる投手はいるし、石井をはじめとした打線も強力なものがあるのだが、選手と首脳陣にこれだけ相互不信があってはどうしようもない。大選手必ずしも名監督にあらず、の好例である。野球をやるのは当然ではあるが選手なのだから、八木沢監督が勝負の三年めをむかえたロッテは、伊良部の成長により前田・小宮山と並んで柱がしっかりした。新外国人ミューレンも評判よく、愛甲・堀・初芝といった伸び悩んでいる中堅を新任の中西ヘッドコーチが上手く伸ばせば面白い。ダイエーは打はともかく投手がいかにも弱い。渡辺智・高野・高木…といったもとドラフト一位組がどう活躍するかなのだが。
最後駆け足になってしまったが、ペナント予想で締めよう。
<セ>ヤ・中・神・洋・巨・広
<パ>西・オ・日・ロ・近・ダ
各チームの健闘を祈ろう。
▲バックナンバー一覧へ
▲トップページへ
|